当たるも八卦当たらぬも八卦

易というものを知っているだろうか?

いかにも占い師というような風貌で竹の棒の束をジャラジャラやって占うやつである。

ちなみに実際に見たことはない。

私が易に興味を持ったのはアメリカのSF作家フィリップ・K・ディックの歴史改変SF小説『高い城の男』を読んだことがきっかけである。
この小説、日独がWW2に勝利した世界でのアメリカを舞台にしているのだが、この世界の人達は『易』を日常的に使い、そしてこの小説の鍵でもある。
Amazonの実写ドラマ版ではあまりキーとして出てこないのだけど…(でも実写版もめちゃくちゃ面白いよ!)

一見、何をしてるのか分からない占いなのだが、すごく大雑把に言うと、世の中のことを陰と陽の二つに分け、その変化で現在を解釈し、未来を予測するというものだ。(さっぱりわからん)

古代中国人が編み出した秘術といったところだが、そのシステムは世の中のものすべてを陰と陽に分けてその変化で占うもので、そのすべては陰と陽のつまり0と1の2進数で構成されていることから古代のコンピュータと称されたりもする。
筮竹と呼ばれる50本の竹の棒を使う方法もあれば、六面体のサイコロを振ることでもできるし、三枚もしくは六枚のコインで占うこともできる。変わったところでは本のページを適当に開いてページを見るとか、精神を統一し心に浮かんだ数字から導き出すこともできる。ようは乱数があればよい。
これらがハードウェアならば、ソフトウェアなのが易経。ハードウェアによって出された乱数から、森羅万象を64通りの短いテキストに集約した卦が導きだされる。(64通りなのでつまり人力6ビットコンピュータだ)

易の解説本には、簡単に運勢だとか縁談だの失せ物が見つかるかだのなんだの書いてあるのだけれど、これだけでは単なるおみくじであって、易そのものの真価ではない。占う前に何が問題かを整理しておき、易のテキストフレーバーから受けたイマジネーションから思考を整理することが肝で、易の奥深い所である。


ここらへんは、私が語るには未熟なので上手く言えないところで、興味を持った人は易の解説本を買って是非体験してもらいたい。
50本の竹の棒は100円ショップで竹串をたくさん買うなり巻き簾をばらすなりしてもいいのだが、先に書いたように100円玉3枚とかでも出来るのでテキストである易経さえ手に入ればどこでも簡単にできる。

とはいえ、易経そのものは儒教における重要な四書五経の一つでもあるように、難解な古代中国の哲学書めいたところがあるので、買うとしたら易入門みたいなのを買うべきで易経そのものは買わないほうが良いかもしれない。とはいえ易経そのものは占い本ではないというのが易の本質というのも分かっておくとよいかもである。

そしてなにより、出た結果がその卦なのかを判断するのがひじょーに難しくやっかいである。正式なやり方では算木とよばれるつみきみたいな木の棒で記録するか、簡単な方法では紙に記録していき、その出てきたものを64通りの卦のどれだ?と読み解くことから始めなければいけない。

す ご い め ん ど う !

というわけで出てくるのが易占用八面体サイコロである!これを二つ振ることでいっぺんに結果が分かるのだ!


数字が書かれた普通の八面体サイコロ(といっても普通の人には八面体サイコロは馴染みが無いかもしれないけれど)1個を2回振っても結果はでるのだが
一度に、なにの卦なのか分かるというのがすごく楽なのである!すごい!すごくない!?

たざわさんは、こうして日々の悩みを、八面体サイコロ二つと六面体サイコロ1個(変符といって、時間の経過による変化だったり、自分から見たときの結果に対して相手から見たときの結果などを見るたりするもの。もっと奥深くて未熟者なので上手く語れない)を振り、解決したりしなかったりしているのだ。


まぁ、普通にスマホアプリで易占いがあるのでそれをインストールしておけば、一回ボタンを押すだけで結果が出る上に、易のテキストまで出てくるんですけどね。

 

 

さて、このブログについて易で占ってみた

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『山雷頤』

 頤。貞吉。観頤自求口実。 

解説文によると、「自省しろ」みたいな内容である。

あんまり変なことは書かないようにしないと。

変符は面倒なのでみません。